使用キット:耐火レンガ製2段タイプ石窯キット
席数20席程度のピッツェリアにて、この石窯2段キットを使いピッツァを焼成しています。
ちなみにピッツァはナポリ式の210g弱、直径約27cmで焼成時間は90~120秒です。
組み立ては大人の男性二人で30分もかかりませんでした。営業開始から四ヶ月経ち、ピッツァ焼成枚数は1,200枚を超えましたが、特に問題なく使用しています。
ただ、耐火煉瓦が燃焼により体積が小さくなる個体があり、煉瓦間に隙間が開いてきた場所が数箇所あります。
ですから、最初から耐火モルタルなどで覆ってしまうとひび割れなどが発生する可能性が考えられますので、数ヶ月は煉瓦を積み上げるだけにしたほう がいいでしょう。
この二段キットは熱の抜けがいいので、薪の使用量が増えてしまいます。
そこで当店では、下段の左右の内壁にそれぞれ9個、計18個の耐火煉瓦を追加カスタマイズすることにより蓄熱性、断熱性、燃費の向上を得ることが できました。
あと、薪の燃焼のコツですが、下段全体で薪を燃やすのではなく、なるべく奥の方だけで燃焼させるほうがいいです。
数時間、薪を燃焼し続けると炉床全体が高温になりすぎて、ピッツァを逃がす場所がなくなってしまします。
奥の方だけ燃焼すると手前の方の炉床は低温を維持できますので、ピッツァの置く位置によって火加減を調整することができます。
瞬間的に温度を上げたい時は一番奥に薪を立てて置くと一気に温度が上がります。