はじめに

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プロフィール:石田仁
オンラインショップ「薪クラブ」の運営リーダー。商品として扱った石窯にハマってしまい、石窯に没頭するようになりました。元々料理好きだったため、趣味が高じて現在保有している石窯は6基。現在はイタリアン食品商社である地中海フーズ株式会社取締役としてヨーロッパ各国の石窯を視察研究するとともに、本格石窯料理の道を究めようとしています。
・地中海フーズ株式会社取締役


こんにちは。はじめまして、石田です。
当サイトに立ち寄ってくださって、有難うございます。

僕は石窯を使った屋外でのパーティーにハマっています。料理カテゴリーでは特にピッツァ。それから魚介のオーブン焼き。石窯パーティーは、バーベキューとは違って、ゆっくりと時間を楽しむ点が特徴です。

僕は石窯が大好きで、この遊びを広めたいという思いがあります。現在、幾つかの業者がそれぞれデザインした石窯キットを販売しています。石窯遊びをスタートするためには、このようなキット化されたものを買って簡単に石窯を組み立てることもできますが、耐火レンガを自分で入手して、自作することもできます。

このサイトは、これから石窯を設置しようと考えている方のために、様々なタイプの石窯の性能を形状から考察したり、料理のレシピを紹介したりといった、まず始めに知っておくべき基本的なことを理解してもらえるように、入門サイトとして役立つように心がけます。

少しずつコンテンツを増やし、改訂していきますのでよろしくお願いいたします。

石窯のある生活をスタートしましょう

石窯は、パン焼き文化の始まりとともに誕生しました。紀元前16 世紀ごろには、すでにエジプトの王朝で、窯を使って生地を焼いている様子が記録されています。もっと原始的な「パンのようなもの」の起源はさらに古く、紀元前8500 年頃(新石器時代)にまでさかのぼります。このように、石窯はパン文化圏では昔から生活に溶け込んでいます。

さて、日本は米が主食であり、パン文化圏ではありません。
食文化の違いから、石窯は日本の日常とかけ離れた所にあるものでした。

ほんの最近まで、家庭や別荘で石窯ライフを楽しむというアイデアは、一般的ではありませんでした。ところが最近は家庭で楽しめる小型サイズの石窯がさまざまな業者によって販売され始めています。

私はいくかの石窯キットを購入してみました。良い石窯ばかりではありませんでした・・・むしろたいていは粗悪品でした。つまり、材質の選定が不適当だったり、煙突の位置が高すぎるために温度が上がらずに、まともに料理をすることができないなど、性能の低い石窯が多すぎると感じました。日本では、石窯が一般的でなく、消費者側の経験値が低いために、このような粗悪品がまかり通ってしまうのだと感じました。

小型石窯はもともと窯自体の質量が小さいために蓄熱性能が高くありません。そこで蓄熱不足をカバーするために、炎の熱を逃がさない構造を徹底的に研究する必要があります。これが石窯販売者の使命だと思います。

このウェブサイトでは、石窯を理解してもらうために、まず基本となる石窯の構造について説明します。そして、調理例を紹介することで、その楽しさの広がりを感じていただきたいと思います。

これから石窯ライフをスタートする方にとって、正しい石窯を選ぶ一助となることがこのウェブサイトの使命だと考えています。